植物の土地、環境、文化から学ぶ精油学

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◉もう一つの精油学

精油をつくりだす原料植物の故郷(産地、育つ環境や風土)の様子、人とのかかわりや文化的な背景など、原料植物の姿と重ね合わせながらその香りに触れ、親しみ、感じる…。
いままでとは違った側面から学ぶアロマテラピー精油学です。

◉香りから植物、そして、世界を知る

私たちは普段、“精油”という姿で世界のいろいろな場所に育った植物の芳香を手にしています。
その芳香は、熱帯地域、乾燥地域のように気候、標高の高低だったり…とさまざまな生育条件で育ったものあることはもちろんですが、古くから宗教儀式に用いられてきた神聖な植物とされたものであったり、昔々の交易ルートで取引された貴重な特産品、そこに暮らす人々の生活の中で日常的に用いられてきた植物など、私たち人間とのかかわり方もさまざまです。個々の精油の香りの奥にたくさんの風景が広がっていると考えると、ますます精油の香りの魅力が増してきて、ワクワクしますね。
精油に触れる時、その香りにとどまらず、その原料植物の姿、そしてその植物が生きる背景までを、その香り一つひとつの個性として親しむことは、とても楽しく、今まで以上に深く幅広くとらえていくことができるのではないかと思います。

◉世界の精油を学ぶ全8回

このクラスでは世界の地域を全8回に分けて、精油の原料植物それぞれを原産地または主産地、深い縁(ゆかり)などを持つ土地や地域に分類してみることにしました。

第1回 東アジア、東南アジア、南アジア 9/9(月) この地域に育つ芳香植物の香りは、嗅ぐだけで“アジアっぽい!!”とすぐイメージと直結する親しみのある香りばかり。カナンガやスパイクナードなど香りの歴史や精油の学習の補足などで名前を知っている精油や、古くから金銀財宝のように扱われた香辛料の精油などが登場する予定です。
第2回 西アジア、中央アジア 10/21(月) 香料の交易がすでに盛んだった古代文明の時代から、たくさんの香りにまつわる歴史が残っているエリアです。乾燥した土地、砂漠や粉っぽい土が広がる風景、東西の文化を受け融合しながら歴史を刻んできたこのエリアの芳香植物、フランキンセンスやミルラをはじめ、ガルバナム、シスタス(システ)やクラリセージなどを取り上げていく予定です。
第3回 アフリカ大陸 11/18 (月) マダガスカルを含むアフリカ地域にも魅力あふれる精油がたくさんあります。
カタフレイやケープカモミール・・・ちょっと珍しい精油も紹介します。
第4回 地中海沿岸地域 12/16(月) この地域を原産・主産とする香料原料植物はとても多いです。そんな数ある中から、よく知る名前だけれど、精油としてはあまり使ったことがないという方が多いと思われる、ローレルやアニスシードなども取り上げる予定です。
第5回 ヨーロッパ(地中海沿岸地域を除く欧州地域全般) 1/20(月) ヨーロッパといえば、どんな精油のイメージが湧くでしょうか。かつてはたくさんの天然香料資源や植物がヨーロッパに運ばれてきましたが、ヨーロッパならではの魅力あふれる香りもたくさんあります。スプルース、パイン、シルバーファーなどの頼もしい姿で大地に根を下ろす針葉樹の仲間たちも登場します。
第6回 北部アメリカ 2/17(月) 北アメリカ大陸の広く豊かな土地に育ち、ネイティブアメリカンの文化とも触れ合ってきたブラックスプルース、ダグラスファー、モナルダなども紹介します。
第7回 中・南部アメリカ(ラテンアメリカ)3/16(月) 肥沃でエネルギーが満ちあふれているこの地域に生きてきた植物たちは、神聖とされたり薬として使われてきた植物の宝庫です。コパイバ、トンカビーンズ、カルダモンなどが登場します。
第8回 オセアニア(オーストラリア、ニュージーランド、太平洋諸島)4/20(月) オーストラリアといえば、ユーカリとティートリー!ですが、実はまだほかにもいくつも精油があります。ブルーサイプレス、レモンマートル、フラゴニアなどを楽しんでいただきます。

◉8つの地域のルームフレグランスを作成

クラスでは毎回、その取り上げた地域の精油を使って、ルームフレグランスを作ります。その土地のエネルギーがパワフルに集まった特徴的なイメージやメッセージを、ぜひ香りから受け取ってください。

◉アロマテラピー講師やセラピストの方々にもおすすめのクラスです。

各回、精油の原料植物がそれぞれの地域で育つ自然環境や、そこに住まう人々たちの生活習慣・文化、代々伝わる教えなどに触れながら、個性ある精油の香り一つひとつの存在を奥行きを持って膨らませていくクラスです。
アロマテラピーを通して精油に触れる私たちは、精油の魅力をそういう視点も上手に使って活用していけたらもっともっと幅が広がると思います。講師やアロマセラピストの方々にもおすすめです。もちろん初めての方も大歓迎です。
皆さまそれぞれ、精油と自分との密な関係を築き上げてください。ご参加お待ちしております!

2019年

  • 9月期月曜 9/9、10/21、11/18、12/16、1/20、2/17、3/16、4/20   10:00-12:30  A教室
申込 講演会 セミナー >>
講師 手島左枝子
対象 どなたでも参加していただけます。
概要 全8回 20時間 2.5時間/回 1回毎のスポット受講可能(10月以降のスポット受講の申し込みは9/10より受付開始)
費用 受講料 60,480円  スポット受講の場合8,640円/回
持ち物 筆記用具、室内ばき
申込 受講規則(キャンセル規定など)をご確認の上お申し込みください。ご欠席の場合の振替制度はございませんのでご注意ください。

講師プロフィール

手島 佐枝子(てじま さえこ)

小さいころから草や虫が大好きで、香り好き。道路わきや公園に生えている植物を摘み、虫をつかまえ、ありとあらゆる”におい“を嗅がないと気が済まないような子ども時代を過ごしてきました。公園や植物園に行くときには母に「いきなり植物に顔を突っ込まないようにね(顔面を蜂に刺されないようにね)」と必ず警告を受け続けて今に至ります。

大学では土壌微生物を培養して実験していましたが、卒業後はハーブ専門店に勤務。ハーブとアロマテラピーの世界にどっぷりと浸かり、その後はフリーで活動を始めました。アロマテラピートリートメントセッションルーム「Frangipani」でセッションをしながらそこを拠点に講師、執筆などのアロマテラピーやハーブに関する活動も行ってきました(現在は「Frangipani」のセッションルームとセッションは長期お休み中です)。
現在は講師活動を中心に、植物の香りとその原料植物に今まで以上にさらなる関心が高まり、夢中になっています。
特に植物の樹脂や木片などの世界の薫香原料が今の一番のブームで、いかにしてその香りを魅力的に香らせて楽しむかや、香り同士の組み合わせによる調和した香りの表現に魅力を感じて、試行錯誤の日々を過ごしているところです。

日本大学農獣医学部(現 生活資源科学部)農芸化学科卒
AEAJ認定 アロマセラピスト/アロマテラピーインストラクター/アロマブレンドデザイナー
著書 「自然素材でつくる ナチュラルスキンケア」東京堂出版

 

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